広告運用

2017.09.20

リスティング担当者はメモをとるな

新人にリスティング広告の運用方法を教えることがあるのですが、私はよく「メモをとるな」と言います。
人に教えるときに「必ずメモをとれ」という人もいるようですが、私は賛同できません。

その理由としては……。

1.聞きに来なくなるのが困る。

「メモをとれ」ってのは、要は「1回しか言わないからな」ってのと一緒なんですよ。
少なくとも教えられる側は(空気を読める人ほど)そう受け取る。
だから「これ何だったっけ?」ってなっても、「メモをとれって言っただろ」と叱責されるのが怖くて聞きにいけなくなる。
そして中途半端な知識で突き進んでしまい、大きな失敗を招く……。
そんなことになるぐらいなら、うっとうしいぐらい聞きに来てくれたほうがずっとマシです。

2.覚えないと使えない。

毎回メモを見ないと引き出せないような知識は、とっさのときに使えません。
メモを見返すぐらいなら頻繁に管理画面をさわって覚えたほうが早く身に付きます。

3.検索のしかたを身につけてほしい。

最大の理由がこれなんです。
リスティング広告界隈のことなんて、たいていのことは検索したら見つかります。
「これ何だっけ?」って思ったとき、整理されていないメモを見返すよりもGoogle先生に訊いたほうがはるかに早い。
リスティング広告にかぎらず、上達の早い人って自分で調べるのがうまいんですよね。
「すべて覚える」なんてどうせ不可能なんですから、だったら「忘れてしまったことをすぐに見つける」能力を磨くほうがずっと応用がきいて役に立ちます。

 

もちろんメモは重要ですけどね。
人と会う用事とか、「来週これしよう」と思ったこととかはメモをとらないといけません。

大事なのは線引きですよね。
これだけコンピュータが周囲にある時代ですから、“外部の脳”をどれだけうまく使うかが重要です。

メモをとるのは「検索してもわからないこと」だけでいいのではないでしょうか?