解析

2020.05.26

GAで自社のアクセスを除外する方法

広告運用をする際、自社サイトの正確な効果測定をするためにGoogleアナリティクス(以下、GA)での計測は必要不可欠です。しかし、デフォルトの設定では自社からのアクセスも含まれてしまいます。また、制作会社や広告代理店などの関連会社からのアクセスも含まれてしまいます。

このようなデータが入ってしまうと実施した施策の正確な効果を測定することができず、お客様の反応を調べることができません。そういった状況を防ぐためにGAであらかじめ自社・関連会社からのアクセスを除外するよう設定しておく必要があります。今回はその方法を紹介します。

1.「Googleアナリティクスオプトアウトアドオン」を追加する

GAによるデータの使用を無効にできる拡張機能です。このアドオンを導入することでそのブラウザからGAへのデータ送信が行われなくなります。Chromeの他にFirefox・Safari・Opera・IE11などで使用が可能です。

Google アナリティクス オプトアウト アドオン ダウンロードページ

個人が導入するには最も手軽な方法だと思いますが、除外するメンバーが多い場合には全員に導入をしてもらうのは難しく、その場合には2番の方法がおすすめです。

2.GAの[フィルタ]機能で除外する

GAのビューの設定から[フィルタ]機能を使用することで、指定した条件のデータを除外する機能です。

指定できる条件は大きく分けて以下のものがあります。

・ISPドメインからのトラフィック
 特定のインターネットサービスプロバイダーからのドメインからのアクセスを除外できます。

・IPアドレスからのトラフィック
 特定のIPアドレスからのアクセスを除外できます。

・サブディレクトリへのトラフィック
 特定のサブディレクトリへのアクセスを除外できます。

・ホスト名へのトラフィック
 特定のホスト名へのアクセスを除外できます。

この中で最もわかりやすいのはIPアドレスでの除外です。同じネットワークを使用していればIPアドレスは同じになるため、会社のネットワークのIPアドレスを指定すれば一括で社員全員のアクセスを除外することができます。

1番、2番ともに注意すべき点として、どちらの方法も過去にさかのぼってデータの除外をすることはできません。
また設定後は自社のアクセスが見られなくなるため、GAのテストなどで自社からのアクセスを見る場合は別のネットワークに接続するなどの対応が必要になります。


自社サイトへのアクセスを除外するのは施策の結果を正しく判断するのに不可欠な設定です。誤った判断をしないためにも必ず設定するようにしましょう。